疲労の正体は乳酸じゃなかった!
乳酸は長らく疲労の犯人とされてきました。
ですが、最新の疲労研究によって、乳酸は疲労を引き起こすのではなく、むしろ激しい運動によって傷ついた組織の回復を助ける物質だと分かりました。
では、なぜ乳酸が疲労の犯人だと言われてきたのでしょう。
それは、ある研究で「激しい運動後の筋肉中で乳酸が上昇した」という結果が発表されたからです。
ですが、近年の研究で、激しい運動の後、疲労感がピークに達している時点では、既に乳酸は運動前の量に戻っていることが判明したのです。
また、筋肉や血液中の乳酸の量と運動のパフォーマンスとには何の関係もないことも分かりました。
これたの研究結果から、現在では、「乳酸 = 疲労犯人説」は否定されつつあります。